Mt鳥海バイシクルクラシック 矢島カップに行ってきました。
今回はヒルクライムに加え今回初めてTTにも参加します。
ごりら隊長と金曜日の午後9時に会津を出発。
車も信号も少ない道路を淡々と走行、
4時間強で矢島町に到着でした。
既にテントを張って就寝している方もいる中
夜中の2時近くからテントの設営開始。
寝ていらっしゃった方やかましくしてすみませんでした。
会場はこんな感じ。
家族連れからソロ活動の方、チームの方などところ狭しとテントが並びます。
サイクルフレンズの上様さんにもお会いすることができました。
やはり知った顔を見付けると安心します。
さて今回初日は人生初のタイムトライアル、略してTT。
しかもお恥ずかしながらMTBでのTTです。
出走はタイムが遅いであろうMTBクラスから最後はチャンピオンクラス。
しかもそのクラスの中でも年寄りが先に出走します。
従って私の15秒後にごりら隊長がスタートするという展開。
お昼過ぎにはスタートのことで、出走のシステムも分からないまま
とりあえずアップを。
今回はネタを仕込んで行きました。
ドーン。
プチDHバーです。
とは言ってもただブレーキレバーを起こしただけですが・・・。
結果から言うと全く役に立ちませんでした。
というかそんな余裕はありませんでしたと言った方がいいかも。
さていよいよ出走の順番が近づいてきます。
15秒おきに機械的に発せられるシグナル音。
黙っていても心拍数は急上昇。立ってるだけなのにLSD状態に突入です。
いよいよ私の順番になり発射台に。
「もう腹を決めて踏むしかねぇ・・・。」
もうこの時点で作戦ミスでした。
スタートしてからは登りであろうと下りであろうとアウターで踏みまくります。
一度目の登りが終わり、二度目の登りにさしかかると・・・
はいっ、終了〜〜!! 息上がりすぎて既にタレタレ状態でした。
気負いすぎてケイデンス無視で重いのを踏みすぎたようです。
登りのみならず、下りもロクに踏めない。
当然先にご披露したプチDHバーなど使うはずもなく
しまいには後から出走のごりら隊長に抜かされる始末。
その後も順調に引き離され初黒星を喫しました。
たかが13分強とタカをくくっていたTT。
こんなに時間が長く感じたのは久しぶり。
ヨダレまで出しながら走ったのは初めてです。
実は結構上位にはいけるかもと戦前は余裕をかましていたのですが
ごりら隊長にパスされた時点でそんな甘い考えも吹っ飛び、
考えの甘さを反省しつつ秋田名物「ババヘラアイス」を食べていると
じゃ〜ん
なんと上位二名にはブッちぎられつつ3位入賞!!
複雑な気持ちでしたが目録を頂きます。
目録?
現金ですか!!
・・・・・
目録にはこう記されていました。
「鳥海山の水」
「秋田名菓」
水と羊羹でした。ちなみに2位も3位も同様の内容です。
こちらは福島県を全身でアピールしつつ
当然私たちとは別次元のスピードで堂々3位入賞の上様さん。
まさかあのジャージで登場とは予想もつきませんでした。
そして会津のクライマー改めTTスペシャリストのざんくろさん。
こちらも発射台から別次元のスピードで発射されました。
惜しくも表彰台には3秒差で届きませんでしたが圧巻の走り。
今後の機材導入の動向に注目です。
夜になると会場内では「矢島夏祭り」が開催されます。
このイベントは毎年このレースに合わせて祭りが開催されているらしく、
まさに町全体でこのイベントを盛り上げ、そして楽しんでいるようです。
中には浴衣姿の中学生とマッチ棒のような眉毛をした彼氏のカップルも。
昔を思い出し微笑ましい気持ちになります。
ホントにいい雰囲気です。
子供と一緒に来てもいいかも。
さて、2日目はメインのヒルクライムです。
会場からもこれから登る残雪残る鳥海山を見ることができ、気分が高まります。
今回の作戦は昨年ブッちぎられたK川さんにできるだけ付いていき
「あわよくば」作戦。
前日のタイムトライアルとはうって変わって、レースまではかなりの和やかムード。
今回はマスドスタートですが、同レベルのクラス総勢300人程度の同時スタートでしたので号砲は鳴っても一向に進まないという和やかぶり。
皆さん苦笑いを浮かべてのリラックススタートでした。
序盤はそれほど集団のスピードの上がらずまったりモード。
その中でもK川さんが徐々に先頭に出始めます。
私も追いつつ、昨日の二の舞にならないよう息を整えます。
それほどのペースではなかったのですが集団は結構後ろの方に。
事実上K川さんとの一騎打ちとなりました。
ここでアクシデント。
FディレイラーがジャムってもたもたしているうちにK川さんと10mくらいの差が開いてしまいます。更に運悪く、そのタイミングで下り&平坦ゾーン。
他クラスの人達と列車を組んだK川さんの姿がどんどん遠ざかっていきます。
続くつづら折りゾーンではすでにK川さんの姿は見えなくなっていましたとさ・・・・。
はいっ、作戦失敗。
それでも今回は頭の中は結構冷静でした。
差が開く前もペース的には一緒だったし、終盤「もしかしたら・・・」があるかもしれない。
オーバーペースにならないように平坦路ではアウターで踏んでいきます。
途中あとからスタートしてきたロード集団の高速列車にちょびっとずつタダ乗りし
少しずつペースをあげます。
残り500m「もうダメか・・・。」とあきらめかけた瞬間
50m程先にK川さんの背中発見!!
気づかれないように他の人にかくれんぼしながら猛追です。
こうなったら最後の200mの激坂で勝負をかけるしかありません。
息を潜めつつ5mくらいまで迫りいよいよ激坂区間。
気合いを入れなおしダッシュの準備。
そしたら、
K川さんが振り返って目が合うし・・・・・。
逆に猛ダッシュされておいてかれました。
もう力は残っておらず、たかが100m程度で10秒差を逆につけられてのゴール。
完敗でした。でも2位です。昨年は4位で表彰台を逃しましたので素直にうれしいです。
ゴール後はお互い健闘をたたえ合い恒例スイカ大食いの2ndステージに突入です。
昨年は1玉いったか?というほど馬鹿食いしたのですが、今年はあいにくの空模様。
半玉程度にとどめておきました。
真夏といえど、あと少しのぼれば残雪がある標高です。
ほどなくドシャ降りになりピチピチジャージ姿の1000名強(ほぼ男子)がテントの下に身を寄せ合い満員電車状態。
夏場といえど雨具のありがたみを痛感したひと時でした。
天気が悪くあまりよく写真では伝わりませんが、
ゴール地点は尾瀬のような湿原が広がりこのように木道を歩けるようになっています。
ちなみに奥の白いものが残雪(万年雪?)です。
寒いはずだ・・・・・。
更に下山までの時間があったのでそこら辺をウロウロしていると
今回ゲストの安田大サーカスの団長が。
いやな顔一つせず皆と写真を撮っていたので私たちもお願いして一枚。
素人にも全力で突っ込みを入れるというサービスの良さでした。
こちらは二日目の戦利品。
メロン、ふるさと野菜セット、ボトル、盾を頂きました。
ちなみに参加賞は真っ赤なTシャツとあきたこまち1kgです。
毎年思うのですが、このレースはもはや町の一大イベント化しており
町全体の協力体制が半端ではありません。
毎年試行錯誤を繰り返す中で現在の形になっていったのだと思いますが
大会関係者の皆様方には頭の下がる思いです。
レース中は苦しいけど気持ちよくレースを終えることができる数少ないレースで
是非来年も参加したいと思います。
また今回お相手していただいたSHOWAの皆さんもありがとうございます。
お陰さまで二人さみしい思いもすることなく楽しく期間をすごすことができました。
次は山形か、福島か。
その時はよろしくお願いしますね。お手柔らかに・・・。